熊本県立美術館 Part 2。

熊本県立美術館 Part 2。

 

昨日は午後からも晴れ渡りました。

日差しを避ければ、まだ何とかならない事も・・苦笑。

そんな梅雨明けの今朝は・・(明けてましたかね?笑)。⬇︎

明けてますね、時折の雨にはご注意下さい笑。

そんな高温が厳しい今夏ですが、そんな時こそな某所をご紹介です。

先日話題にした初訪問の『KPMA』・・なんて表記してもまだ『熊本県立美術館』と認識できる方は多くはないですね笑。

そんな『熊本県立美術館』訪問の後編です。

前編は野田英夫さんの生涯と、その代表作とも言える『学園生活(ピードモント・ハイスクール壁画)』で胸がいっぱいになってしまいました。

そのまま、しばし余韻を楽しむかのようにフロアの椅子にもう一度腰掛け・・モニターのモネ?を眺めていました。

もう大満喫だな〜なんて思って、階段へ向かうと・・。⬇︎

『装飾古墳室』?。⬇︎

装飾古墳という言葉も初めて聞きました。

その字の通りに古墳に装飾してあるんだろうな位の考えしか及びません・・。

唯一思い浮かぶといえば『高松塚古墳壁画』。⬇︎

綺麗で鮮やかな色彩です、しかし・・・。

これが今では・・。⬇︎

・・・。

・・。

・。

こうなった原因は『劣化原因調査報告書』では『作為』と『不作為』とが入り混じった、複合的な要因の『総和』・・、なんという曖昧な分かりにくい表現でしょう苦笑

ここまで風化が進むとは当時の誰にも予想出来なかったんでしょう・・、なのでこのような表現をするしか無かったのかと。

せめて今後の糧にすることが出来ればですね。

それでは装飾古墳とは如何に?と。⬇︎

照明を抑えてあり、ひんやりしています(結構恐る恐る笑)。

真正面から壁画が見えており、装飾古墳の解説が。⬇︎

『装飾古墳は4世紀末頃から7世紀頃まで造られており、全国に約700基、熊本県内では約200基があるとされています。』

そうだとすると熊本に約三分の一弱があることになり、古墳大国といっても過言ではありませんね(これをどう捉えるかは貴方次第笑)。

最初の壁画がこちら。⬇︎

しっかり彫り込まれています。

今だからこそ稚拙な象形のようにも思えますが、この時代ですから。

こちらはしっかりと彫られた熊本県内でもすぐれた浮き彫りの一つだそうです。⬇︎

『鍋田横穴(第27号)』

時代:7世紀

所在地:山鹿市大字鍋田

レプリカ

どうやらレプリカのようでした。

少しがっかりしましたが笑、先述したように風化・劣化を防ぐ意味では当然だろうと思いました。

ここからさらに奥へ・・。⬇︎

奥は広く、誰もいないこともあり・・かなり厳かなひと時でした。

入って左手に・・。⬇︎

立っていると奥が見えないので、しゃがんで一枚。⬇︎

真ん中にフクロウ?・・。⬇︎

『チブサン古墳』

時代:6世紀

所在地:山鹿市大字城字西福寺

模刻フレスコ彩画

フクロウの目かと思ったものは女性の乳房だと考えられているようで、母乳が豊かに出るように祈ったことから「チブサ=乳房」古墳と呼ばれているようです。

ほー(笑)

近くには石の翳(さしば)・蓋(きぬがさ)・靫(ゆぎ)?。⬇︎

どれがどれなのかよく分かりませんし、そもそも翳・蓋・靫もあまり聞き慣れません・・。

蓋は今では『ふた』と呼ぶのが一般的かと思いますが・・。

こちらは。⬇︎

『翳・蓋・靫』

時代:6世紀

所在地:八代郡氷川町大字大野

姫ノ城古墳出土

ほーー・・・。⬇︎

阿蘇凝灰岩で作った岩製装飾品は、石人・石馬とも称され、古代九州を代表する遺物です。筑紫君磐井に関係するものとしても知られています。熊本県下では 10ヶ所で出土しており、姫ノ城古墳(八代郡氷川町大字大野)は、その分布の南限です。

この石製品類が出土した姫ノ城古墳は、氷川町・野津古墳群中の一基で、全長約 85メートルの前方後円墳です。蓋(きぬがさ)は絹を張った柄の長い傘、 翳(さしば)は豪華に飾った大きな団扇のようなもの、ともに貴人の用いるもので、古墳の主の権力を示しているのでしょう。靫(ゆぎ)は背に負う矢筒で、装飾古墳の図柄にも多く、その武具の威力で古墳を守護する意味でしょう。

要は神聖な神具のような意味合いだったのかと。

そんな『姫ノ城古墳』の画像を探してみたら・・、ありました。⬇︎

(熊本県公式観光サイトから)

墳長85mは偽りでは無さそうです(何を疑ったんでしょう?笑)。

上から見たら間違いなく立派な前方後円墳で、こんな写真は簡単には撮れませんから貴重です。

さらにはこちらの古墳群をみんなで散策したサイトもあって、実際の雰囲気が詳細に分かりました。⬇︎

『はじめての野津古墳群』

サイトを見ると行きたくなっています笑。

さて、話を戻します。

展示室のまん真ん中に重厚な石棺が鎮座しています。⬇︎

当然ですが、相当な重々しさです。

こんな石で出来た石棺なんて今作れと言われても・・。

その上にこんなものを作る社会が既に存在しているということが・・。

当時の人々と話す機会があれば、意外な程に普通に会話が出来るんだろうな・・なんて考えてしまいます(もちろん現代のモノは何もないでしょうが、考え方や感情なんてきっとそう変わらないような・・)。

そんなこちらは。⬇︎

『鴨籠(かもご)古墳石棺』

時代:5世紀

しらねひまちおおあざながらきあざかるこ

所在地:宇城市不知火町大字長崎字鴨籠

鴨籠古墳出土

こちらにはレプリカや模刻などの紹介が無いので実物かと思われました。

そう思って見てみると・・やはり実物の迫力は凄いです。

そんな石棺の屋根の装飾もしっかり確認出来ました。。⬇︎

これらの紋様にも何かしらの意味合いがあるんでしょうね・・。

他にも貴重な古墳や横穴群や石人などの遺跡が多数展示されていて、古を知れた大変貴重なひと時でした。

そんな『熊本県立美術館』訪問 Part 1&2でしたが、もしかしたら熊本市内の方でもこちらの装飾古墳展示をご存知ない方も少なくはないのでは・・、ましてや福岡の方ともなると。

万が一熊本をあてもなく訪れる事がありましたら(あてもなくはないですかね笑)、熊本城見学ついでに寄ってみられては?。

そんな地階の装飾古墳展示コーナーからはエレベーターで一階へ笑。⬇︎

楽です笑。

一階に戻って『アンナ』さんにご挨拶をして美術館を後にしました・・。⬇︎

物憂げな表情でした。⬇︎

熊本の美術館を満喫しましたが、今夏は福岡の美術館でも満喫してみようかな?、なんて思っていますが・・。

 

そんな週末が近くなってきた木曜も集中していこうと思っています。

それではまたですかね。

 

 

追記:

僕の中でアンナといえば甲斐バンドの『安奈』かな笑。

昨日猛打の甲斐選手のバンドではありませんが、久々に聞いてみたいものです。⬇︎

『甲斐バンド 安奈』

 

 

 

2024年07月18日