久々にある石碑を思い出し寄ってみました。
中洲の西大橋のたもとの文学碑です。
春吉生まれの小説家・詩人である『原田種夫』さんの詩が刻まれた大きな石碑です。
原田種夫さんは春吉小学校〜西南学院中学部卒、法政大学中退という経歴の方です。
完全な地元の文士です。
約10年前と同様にさりげなく佇んでいます。⬇︎
以前は自転車がたくさん停められており、石碑が埋もれるような感じでしたが、自転車が整理されています。
良い環境づくりが進んでいます。
『一蘭』さんの中洲本店の斜め前に位置しています。⬇︎
これが『人間』と題された詩です。⬇︎
なかなかにクセのある文体ですが、せっかくなので全文掲載です。⬇︎
ひとをにくむなかれ
にくむこころははりねずみ
サボテンのとげのいたさである
ゆるしてやれ
いたわってやれ
ひとのにくたいの一部には
どうしても消えぬ臭い所がある
それがにんげんが神ではない印だ
ゆるしてやれ
いたわってやれ
奥深いでしょう。
この詩を読んで心が軽くなった方が多いと聞きます。
では、どうしてここに石碑が設置されるようになったかといえば、この地に原田種夫さんをはじめとする文学仲間(九州文学)の方々が集い、憩いの場になっていたとのことです。⬇︎
けっして川の端に集っていたわけではありません。
福岡では最近はちょっとしたカフェブーム(日本全国でも)ですが、福岡の珈琲好きの方々の中でも聖地として名高い『ブラジレイロ 』があった場所がここなんです。
そしてここに原田さんを初めとする九州文学の方々が集っていたとのことです。
なんと昭和9年創業です。
当時は洋館風の建物が相当な話題になったようです。
現在ももちろん存続していて、博多区店屋町で相変わらずの聖地になっています。
大変貴重な写真を見つけました。⬇︎
橋の真横の白い建物が『ブラジレイロ』ではと思われます。⬆︎
現在の店舗です。⬇︎
やっぱり白を基調としています。
やっぱりって、元の建物は白黒写真なんで白く見えているだけの可能性もありますよね(笑)。
でも調べたら白亜の建物だったと記載されていましたので、やっぱり同じ雰囲気でしょうね。
ところでなぜにこの石碑を話題に?。
父も僕と同じく散策が大好きで、この石碑の詩を読み僕に教えてくれたことがきっかけで、僕も暗記するくらいに一時期覚えていたからです。
今ではほぼ忘れてしまいましたが(笑)。
中洲には飲みに行くだけでなくいろんなものがありますので、お近くにお寄りの際には是非ご覧になってください。
さー連日の快晴続きです。
やっぱり快晴時の夕日もきれいでした。⬇︎
今日も最高に快適でした。⬇︎
体育祭の練習などでやや熱中症傾向が出ています、水分摂取などには十分気をつけましょうね。
ではまたそのうちにでも。